宇宙を知るAbout Physics
素粒子と素粒子の間、つまりこの世界のすべての物質の間に働く力は、たった4種類しかありません。
1つめは、「電磁気力」
おしくらまんじゅうの力、鉛筆を折ってしまう力、ボールを投げる力、ロケットが遠くに飛んでいく力、地震や雷、炎、化学反応・・・身の回りではいろいろな力が働いているのに、その正体はほとんど「電磁気力」です。
2つめは「引力」
りんごが木から落ちるのも、地球が太陽の周りをまわっているのも「引力」です。物理学者は「重力」と言うことが多いです。
残りの2つはちょっと難しくなります。
科学者も20世紀になるまで気がつきませんでした。
3つめは「弱い力」
これは、物質の性質を変えてしまう錬金術の力(不安定な原子がほかの原子に変わるベータ崩壊と呼ばれる反応などに関係しています)。
4つは「強い力」
これは私たちがとても安定して暮らしていけるための力(たとえば、私たちの体を作っている水や、炭素の原子の真ん中にいる陽子が壊れないようにしてくれていますからね)。
超能力は、物理学は扱いません。物理学が扱う力は、いつ、どこで、だれがやっても同じことが起きることを考えるからです。超能力は、超能力者しかできないし、超能力者の体調がよくないとできないし・・・そういった力は扱いません。