Columnコラム
Mylinearcollider 広島大学 高橋 徹
明けましておめでとうございます。さて,早速ですが,YouTubeで#mylinearcolliderというキーワードを検索してみて下さい。
「I want the ILC! 」
素粒子や加速器に携わっている研究者の「ILCをつくりたい!」というメッセージです。2015年始めの時点で約500。まだまだ増えそうです。
ILCの研究開発が始まって20年以上になります。それは、とりも直さず沢山の研究者がILCを実現したいと考えていることを意味しています。私達はそれを当然のように考えて来ました。でも,その研究者の熱意を多くのみなさんにきちんと伝えることができているか?そう自問したとき,どうすれば伝わるのか?という問いかけも生まれました。ILCの物理や加速器科学としての重要性と、研究者の熱意を,言葉を尽くして説明することは大切です。これまでもその努力はしてきたつもりです。でも,それよりなにより,「熱いメッセージを目にみえる形で集めよう!」そう考えて始めたのが,#mylinearcolliderキャンペーンです。英語のメッセージが多いのですが,母国語で語っている人もいます。やってみると,カメラの前で話をするのはなかなか難しいことです。スライドを使って話すのが得意な研究者も、カメラの前でなめらかに話せる人は多くありません。テレビで活躍している芸人さんの才能を改めて実感しました。メッセージボードを掲げている人もいます。そんな慣れない努力が裏にあることも想像しながらご覧いただけると幸いです。 「目に見えるメッセージ第2弾」という分けではないですが,今年の4月,東京に世界から研究者があつまってILCのシンポジウムを開催します。その時には一般の方々との交流イベントも計画しています。場所は東京ドームシティです。詳細が決まり次第案内をしますが,世界中から研究者が集まる、ILCにふさわしいイベントを計画しています。お楽しみに。
AAA広報部会はILCのことをもっともっと多くの方々に知っていただけるように,引き続き努力して参ります。末筆ながら,今年が皆様にとって幸多い1年となりますようにお祈り申し上げます。本年もよろしくお願いしたします。
高橋 徹
広島大学