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2026年度通常総会を開催しました

6月25日、一般社団法人先端加速器科学技術推進協議会は、2026年度通常総会を開催し、2025年度の事業・決算報告および2026年度の事業計画・予算案などについて審議を行いました。

当日は正会員73社のうち53社(出席26社、紙面表決27社)が出席し、総会は成立しました。

冒頭、宮永俊一代表理事はあいさつで、世界情勢が大きく変化する中にあっても、ILCをはじめとする最先端基礎科学プロジェクトを国際協力のもとで推進することの重要性を強調しました。また、加速器技術は半導体や医療など幅広い産業分野で活用が期待されており、今後もKEKなどと連携しながら、広報活動や国際的な情報発信を進めていく方針が示されました。

宮永俊一代表理事

2025年度の活動報告では、技術部会、広報部会、サステナビリティ検討部会の取り組みが紹介されました。

技術部会では、環境負荷低減、産業応用の可能性、ILC技術課題の把握を重点テーマとして4回の部会を開催しました。ミューオン応用や半導体関連技術、世界のエネルギー動向など幅広いテーマについて情報共有と議論を行ったほか、14 メガ電子ボルト級ビームによる品種改良や電子線照射など、加速器技術の産業応用事例についても紹介されました。

広報部会では、加速器科学とILCへの理解促進やファン層の拡大を目標に活動を展開しました。KEK制作のYouTube動画「ILC宇宙塾 特別編」の制作に協力し、動画の再生回数は17万回に到達したほか、「できたての宇宙をどうぞ」のキャッチコピーを用いた新デザインのバッグを制作し、各種イベントで配布しました。また、WebサイトやXを活用した情報発信、岩手県で開催されたILC関連イベントの紹介、ILCストアでの新商品の展開など、継続的な広報活動を実施しました。

サステナビリティ検討部会では、加速器の環境負荷をライフサイクル全体の視点から検討するため、2025年度後半にタスクフォースを設置しました。欧州の最新動向に関する講演会や技術部会との合同講演会を開催するとともに、2026年3月からは本格的な活動を開始し、持続可能な加速器の実現に向けた検討を継続しています。

 

また、2025年度決算、2026年度事業計画、2026年度予算、2026年度役員選任の各議案が審議され、すべて承認されました。

総会終了後には、ILC-Japanスポークスパーソンの石野雅也東京大学教授による講演「ILCの現状と今後の取組み」が行われました。講演では、加速器実験によって初期宇宙の状態を再現し、新しい物理法則の解明を目指す研究の意義や、ヒッグス粒子の精密測定におけるILCの役割について解説がありました。また、LHCや欧州FCCなど世界の次世代加速器計画の動向に加え、ILC Technology Network(ITN)における国際的な技術開発の進展、さらに加速器技術の社会的価値を産学官が連携して発信していく重要性について紹介されました。

ILC-Japanスポークスパーソン 石野雅也東京大学教授

当協議会では今後も、加速器科学技術の発展と社会への理解促進に向け、産学官が連携した活動を継続していきます。

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