ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2018年08月08日

ILC実現「政府は早期態度表明を」 ノーベル受賞者2氏会見

岩手日報

【東京支社】国際リニアコライダー(ILC)の国際シンポジウムのために来日した米・ノーベル物理学賞受賞者のバリー・バリッシュ氏とシェルドン・グラショウ氏は7日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で記者会見を行い、ILC計画の実現に向け、日本政府が前向きな姿勢を早期に表明するよう改めて求めた。

国内外の研究者が年内の日本政府の態度表明を求める背景を問われたバリッシュ氏は「欧州素粒子物理戦略(2020~24年)の策定時期が迫っており、優先度が高くないと判断されれば予算が他に回されてしまう」と指摘。米国についても「今は政府、研究者とも計画参加に前向きだ。しかし、時期を逸すればどうなるか分からない。日本は早く態度を表明すべきだ」と強調した。

多額の建設費に対する効果を問う質問に対し、グラショウ氏は「費用はかかるが、新技術の開発や民間転用、雇用創出などの効果が期待できる」と意義を説明した。外国人記者からは「日本で頻繁に起きる地震は計画に影響しないか」との質問が出たが、バリッシュ氏は否定した。

両氏は同日、松山政司科学技術担当相と面会し、日本がILC計画で指導的役割を果たすよう求めた。