ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

最新情報

2016年07月24日

研究発展へ情報交流 国内の物理学者ら 26日までILC合宿

岩手日日新聞

次世代の大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の本県誘致実現へ研究者らが共通認識を図る「加速器・物理合同ILC夏の合宿2016」は23日、一関市厳美町の厳美渓温泉いつくし園で始まった。加速器や物理学の研究者らが、研究の現状や課題などについて報告し、情報交流を深めている。合宿は26日まで。

ILC建設の具体的な動きが活発化してきたのを受け、加速器科学者や素粒子・高エネルギー物理学者が情報共有を図り、ILC誘致実現と研究の発展を目指そうと10年から毎年行っている。今回が7回目で、同市での開催は初めて。

国内の科学者や物理学者のほか、大学の博士研究員、大学院生約70人が参加。初日は加速器や重力波、ILCの戦略などをテーマに研究の現状や抱える課題などについて研究者らが報告した。

このうち、広島大の栗木雅夫教授は、世界にある加速器のほとんどがスイス・ジュネーブの欧州合同原子核研究所(CERN)に代表される円形で造られてきた経緯、線形のILCで衝突させる素粒子ビームの課題などを説明した。

24日は、県立大の鈴木厚人学長が「ILCに対する地方の取り組み」について報告するほか、高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)の取り組みや物理、ニュートリノ振動、25日は素粒子の衝突反応を調べる測定器などをテーマに報告が行われる。最終日は市主催の現地視察も予定されている。