ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2016年06月15日

準備室を設置 東北ILC推進協総会 受け入れ態勢構築

岩手日日新聞

東北ILC推進協議会(代表・里見進東北大総長、高橋宏明東北経済連合会名誉会長)の2016年度総会は14日、仙台市内のホテルで開かれた。北上山地(北上高地)が国内建設候補地となっている次世代の大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の受け入れ態勢構築を掲げた東北ILC準備室の設置や事業計画を決定。決議も承認し、誘致実現への決意を新たにした。

総会には会員団体から約100人が出席。里見代表はあいさつで「これからの1年数カ月が正念場。協議会が推進の司令塔としての役割を果たすため頑張る」と促した。

準備室は、18年3月にも見込まれる政府の誘致決定に備え、受け入れ態勢を中心に専門的な課題、方策を検討する組織。県立大の鈴木厚人学長を室長、山下了東京大素粒子物理国際研究センター特任教授をフェローに、岩手大と県立大、東北大、岩手、宮城両県、仙台市、県ILC推進協、東経連の担当者計15人で構成する。

広報と地域受け入れ態勢、産業化、技術の4分野をメインに部会を設けて課題を検討し、月1回程度開く全体会議で情報を共有。建設候補地を含む広域エリアの受け入れ態勢づくりを総合的にまとめた「地域広域基本計画」も18年3月までに策定する。

事業計画には地域広域基本計画の検討のほか、政府への要望活動や国際交渉への協力、加速器関連産業の育成・支援、誘致機運の醸成などを盛り込んだ。

役員選任で鈴木学長を理事に加えたほか、新たに設けた参与に勝部修一関市長と小沢昌記奥州市長、谷藤裕明盛岡市長、宮城県気仙沼市の菅原茂市長を選んだ。

席上、役員がそろって決意を表明。このうち本県の達増拓也知事は「国体、全国障害者スポーツ大会で全国から集まる皆さんにもアピールし、日本全体がILCとなるよう頑張る」、準備室長に就任した鈴木学長は「皆さんの期待に応えられるよう取り組んでいく」と述べた。

特別講演で山下特任教授は、ILC建設や国内誘致推進の動きについて紹介。東経連の西山英作産業経済部長は、東経連と東北大が15年度にまとめた「ILCを契機とした東北・北上エリア グランドデザイン」について報告した。