ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2016年05月28日

ILCは技術面で成熟、緊急に実現を(ドイツ・素粒子委が提言)

胆江日日新聞

ドイツの素粒子物理学委員会(KET)はこのほど、北上山地が有力候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)について、「技術的に成熟した唯一のプロジェクト」と高く評価し、「緊急に実現する必要がある」との考えを示した。
KETは今月上旬、電子と陽電子を超高速で衝突させ、物質の成り立ちなどを研究する実験施設の将来計画について協議。ILCのほか、欧州合同原子核研究機関(CERN)が中心となり進めている線形加速器「CLIC」、同じくCERNが検討している周長80~100kmの円形加速器「FCC」に加え、中国が計画している超巨大円形加速器「CEPC」の計四つのプロジェクトについて、成熟度や得られる成果などをもとに議論した。
その結果、ILCは技術的に成熟した唯一のプロジェクトであると評価。KETは「国際的に提案され、日本でホストすることが議論されているこのプロジェクトは、緊急に実現する必要がある。この会議の結果として、ILCプロジェクトを最も強力に支持する」とした。
ILC計画を強力に支持する海外関係機関の動きとして、一昨年5月には、米国高エネルギー物理学諮問委員会(High Energy Physics Advisory Panel=HEPAP)の下部組織「素粒子物理学優先順位付け委員会(P5)」が、ILC計画に対する強い支持を表明。同年7月には、素粒子研究の協力体制などを検討する「国際将来加速器委員会(ICFA)」が、ILC計画を支持する声明を発表した。