ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2016年04月23日

ビジョン案提出 ILCまちづくり 奥州市策定委

岩手日日新聞

新たな可能性を展望

奥州市ILCまちづくりビジョン策定委員会(会長・亀卦川富夫いわてILC加速器科学推進会議代表幹事、委員13人)は22日、同ビジョン案を了承し、小沢昌記市長に提出した。副題を「無限の可能性を求めて」とするビジョンでは、次世代大型加速器・国際リニアコライダー(ILC)の国内建設候補地の北上山地(北上高地)の優位性を示しながら、同市のILC建設によるイノベーションの創出など新たな可能性を展望した。市では市長決裁を経てビジョンを正式に決定する。

5回目の策定委は、委員6人と担当部課職員合わせ15人が出席して市役所で開かれ、前回に協議した素案から修正を加えた内容を中心に総体的な説明が行われた後、各委員から意見を聞いた。

委員からは、ILC建設による無限の可能性を市民に示し、まちづくりを共に進める同ビジョンに賛同する意見が出された。

同ビジョンは最上位の市総合計画に登載し、市都市計画マスタープラン、市環境計画などと連携、補完して実現を図る。

策定の目的のほか、▽ILCの概要と可能性▽目指すべきまちづくりの将来像▽魅力ある奥州となるための行動指針-で構成。計画期間は現在からILCの本格的運用が始まる頃までで、推進体制は市ILC推進室と市ILC推進連絡協議会が進行管理を行い、市や市民、企業などがそれぞれの役割を考え、連携し推進する。

目指すべき将来像は、▽奥州から未来を創るまちづくり▽時空を超えたつながりが光り輝くまちづくり▽恵み豊かな自然・文化と共生するまちづくり-の3点。科学と技術などを融合させて次世代の人材育成、国際科学技術イノベーション拠点の実現、ILCを核に東北有数の観光拠点として同市の新たな観光資源の創出などを盛り込んだ。

魅力ある奥州となるための行動指針では、地域産業振興、多文化共生の推進と快適な生活環境向上、次代の人材を育成できる国際教育都市を掲げた。

2015年7月の初会合から同ビジョンを検討してきた亀卦川会長は「ILC誘致実現と将来のまちづくりのためビジョンを携えて奥州市をアピールしてほしい」とあいさつ。小沢市長は「ILC建設が正式に決まった段階でまちづくりに生かされる指針になる。市民一人ひとりがILCのために何ができるのか醸成していきたい」と語った。