ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2015年06月03日

ILC建設の意義は 湯口中で出前授業 専門家が解説

岩手日日新聞

花巻市円万寺の市立湯口中学校(和田政男校長、生徒114人)で2日、「ILCセミナー」が開かれた。北上山地(北上高地)が建設候補地となって いる次世代の大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」に関心を持ってもらうため、県南広域振興局管内の中学校に出向いて行われている取り組みで、生 徒は宇宙の謎を解明するILCについて学んだ。

同セミナーは、子供たちに科学やILCに関心を持ってもらい、関連産業への就職など進路を考えるきっかけにしてもらうのが狙い。2014年度から同振興局管内の中学2年生を対象に出前授業として行われている。

同日のセミナーは2年生(39人)が対象で、県から委託されているNPO法人イーハトーブ宇宙実践センターのサイエンススクールリーダー高梨拓さん(65)と同じく小野寺喜美男さん(68)が講師を務めた。

初めに高梨さんがILCにつながる宇宙について解説。「暗黒物質など宇宙全体の多くはいまだに分かっていない。ILCは宇宙の始まりを再現する装置で、世界の科学者が期待している」と述べた。

続いて小野寺さんがILCの構造や建設予定ルートを説明しながら「電子と陽電子の衝突による大きなエネルギーから暗黒物質など新たな粒子が誕生する可能性がある。これを詳しく調べ、宇宙誕生の謎を解明するのがILCの当面の研究」とILC建設の意義を示した。

ILCについて学んだ生徒は6班に分かれ、将来的なILCとの関わり方などについて話し合った。小山田莉子さんは「宇宙やILCについて詳しく知 ることができて良かった。将来就きたい職業は決まっていないが、物理や数学をもっと詳しく勉強してみたいと思った。ILCが岩手に建設されて、世界の研究 者と交流できることを期待している」と話していた。

15年度同セミナーは12月2日まで計14校(昨年度12校)で実施予定。花巻市内では5日に湯本中で行われる。