ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2015年04月23日

ILC早期実現すべき  世界の研究者が宣言

胆江日日新聞

国際リニアコライダー(ILC)計画を推進する国際研究者組織、リニアコライダー・コラボレーション(LCC)最高責任者のリン・エバンス氏は22日、 ILCに携わる国内外の研究者を代表し、ILCの早期実現などを主張する「東京宣言」を発表した。同日、東京大学本郷キャンパス・伊藤謝恩ホールで開かれ た「ILC東京シンポジウム」の席上で示された。巨額な費用と技術の国際分担が可能になる仕組みづくりについて、政府間協議が加速するよう研究者サイドも 努力する姿勢を明確にした。

シンポジウムは、20日から24日かけ茨城県つくば市で開かれている国際会議「アジアリニアコライダーワークショップ(ALCW)2015」に合わせ企 画。LCCと、日本の産学官連携ILC誘致組織・先端加速器科学推進協議会(AAA、会長=西岡喬三菱重工相談役)が主催し、本県関係者を含め300人余 りが参加した。
同宣言は、LCCとALCW2015に参加している研究者の総意として発表。ILCが早期に実現すべき計画であることを強調するとともに、ILC建設への意欲や実現に向けた科学者界の取り組みなども盛り込んだ。
エバンス氏は「われわれはILCの実現を切望しているが、現在、日本政府においてプロジェクトの評価をしていることについて深く謝意を申し上げる」とした 上で、「国際的な費用や技術分担の仕組みを構築する必要がある。政府間協議の促進へ私たち科学者が役立つよう努力する」と述べた。
シンポジウム では、日本創生会議座長で前岩手県知事の増田寛也氏が、人口減問題と地方創生を絡めながらILC誘致の意義を主張。続くパネルディスカッションでは、 LCCのエバンス氏や東京大学の相原博昭副学長(物理学)らが登壇し、ILCの科学的意義や日本誘致実現をめぐり意見を交わした。
相原氏は文部 科学省が設置しているILC有識者会議について「文科省が一つのプロジェクトにこれほど真剣に議論を尽くすことは、かつてなかった。海外から見れば、日本 政府の動きがスローに見えるかもしれないが、周りとの調和を図りながら進めている。もどかしいかもしれないが『やるな』という人は一人もいない。道筋さえ 見えるようになれば、個人的な意見だが実現すると思う」との見解を示した。
エバンス氏も「(ILCを)必ず日本で造れると確信している。技術基盤もある。来年の今ごろには、(日本政府による)よい結果が出てほしい」と期待を込めた。