ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

最新情報

2015年04月24日

「適地」と高く評価 ILC

岩手日日新聞

各国素粒子物理研の広報担当者
北上山地を視察

世界各国の素粒子物理研究所広報担当者が23日、一関市を訪れ、次世代の大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」建設候補地の北上山地(北 上高地)を視察した。ILC建設候補地として「適切な場所」と高く評価。今後、それぞれの方法で発信に努めていくことを明言した。

今回訪れたのは米国、カナダ、中国、オーストラリア、英国、ドイツ、日本の7カ国9機関の12人。JR一ノ関駅到着後、バスで市内を見学し同市大東町大原字烏神地内の現地を視察した。

ILC研究の広報活動を担当し、研究開発やプロジェクトの進捗(しんちょく)状況を定期的に発信している「LCコミュニケーター」の一人で、ドイ ツ電子シンクロトロン研究所のバーバラ・ワームベインさん(41)は2014年2月に続く視察。「国際的研究者が世界中の候補地を見て、北上サイトが一番 適切な所とした判断を信用している。私も実際に見て、いい所だと感じた。今後、物理化学者向けのニュースレターで発信していく」と前向きに話した。

初めて来たという中国高能物理研究所の郭立軍さん(35)は「きれいで美しく、50キロほどの花こう岩があり、ILCにとても適切な所」と評価。 「ILCは国際的な協力関係を築く非常に素晴らしい計画だと思う。国に帰ったら、同僚と話したりして報告したい」と意欲的に語った。

一行は大原市民センターで、大東町内の児童生徒が描いたILCポスターを見学。ワームベインさんは「国際化やハイテク、未来感が表現され、カラフルで希望が込められている」と、力作に感心しながら見入っていた。

LCコミュニケーターの一人で、同行した高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)ILC推進準備室の髙橋理佳氏は「各国で発信する 広報の方々に実際に来てもらい、知ってもらうのは重要なこと。研究者とはまた違った見方で発信してもらえれば」と期待していた。

一行は東日本大震災被災地の宮城県気仙沼市、陸前高田市も視察した。

24日は平泉町の中尊寺を見学し、奥州市水沢区の奥州宇宙遊学館で県内在住の外国人を中心に組織する「ILCサポート委員会」と意見交換する予定。