ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2014年08月06日

粒子の飛跡見えた 県内少年少女発明クラブ ILC原型に興味

岩手日日新聞

県発明協会が主催する2014年度いわて少年少女発明クラブ夏休み交流会は5日、一関市大東町の大原公民館で開かれた。次世代の大型加速器「国際リニア コライダー(ILC)」の国内の建設候補地となった北上山地(北上高地)のうち、大原地区が素粒子の衝突地点に想定されていることから企画。県内の同クラ ブ6団体の児童生徒が高エネルギー加速器研究機構(KEK)の研究者らの講話などを通し、技術革新に必要な科学的発見の意義に理解を深めた。

県内持ち回りで毎年夏と冬に開催している交流会で、同日は各クラブと同町の児童生徒、指導者ら約90人が参加。同協会の千田伏二夫会長のものづくり講話とKEKの藤本順平理学博士による観察実習が行われた。

このうち観察実習で藤本さんは、ガリレオやニュートン、アインシュタインら科学の先人の業績を分かりやすい言葉と実演で紹介。「ようやく100年ほど前 に宇宙の全ての物質が小さな粒でできていると分かった。実験は宇宙の決まり(法則)を明らかにするために大切で、発見は暮らしの向上のために応用される」 と説いた。

実習では荷電粒子や放射線などの飛跡を観察できる装置・霧箱を使用。気体のアルコールで満たした容器を冷やしたもので、観測装置としてはILCの原型に 当たる。子供たちは容器の中に次々と飛跡を見つけ、驚きの声を上げていた。藤本さんは結びに「完成する頃にはみんなが本格的な研究を始められる年齢になる ので、ILCは君たちのマシン。たくさんの法則を見つけてください」と激励した。

大東町少年少女発明クラブの首藤陸玖君(猿沢小4年)は「宇宙が粒でできているのはとても不思議。ILCが完成したら関わってみたい」、勝部仁美さん(大原小5年)は「発明をした人は視点が違うと思った」などと話し、科学への興味をかき立てられた様子だった。