ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2014年07月20日

ILCで変わる生活 多文化サロン 外国人識者が解説

岩手日日新聞

花巻市の花巻国際交流協会が主催する多文化サロン「国際リニアコライダー(ILC)で変わる私たちの暮らし」は19日、同市葛の市交流会館で開かれた。参加者がILCの仕組みや目的、誘致によってもたらされる生活の変化を学び、壮大な計画に夢を膨らませた。

同サロンは、県内に在住する外国人を講師に招き、楽しみながら海外の文化や歴史を学ぶイベント。今年度2回目と なる同日は児童ら9人が参加し、インターナショナルILCサポート委員会のメンバーで県環境生活部若者女性協働推進室のアマンダ・クリプスさん(27)= 米国ニュージャージー州出身=が講師を務めた。

クリプスさんは、「ビッグバン」による宇宙の誕生やヒッグス粒子の存在などをかみ砕いて解説。ILCについては、電子の粒と陽電子の粒を衝突させて宇宙 が誕生したビッグバンから、1兆分の1秒後の宇宙の様子を再現する巨大な実験装置とし、その実験によって得られるメリットなども紹介した。

続いて、「ILCが建設されることによって、海外から多くの研究者とその家族が日本に訪れる」と説明し、多文化交流や案内板などの英語表記が広がり岩手 の国際都市化が進むと予想。それらを踏まえ、「海外の人々や異文化を受け入れて支援することで、日本で初めての国際都市が岩手に誕生する」と呼び掛けた。

参加した児童たちは講話後に「実験は危険じゃないの」「(ILCを造るのに)どれくらいのお金が掛かるの」などと積極的に質問。最後に、全員でILC建設後の同市の予想図をイラストに描いて発表し合った。

科学者になるのが夢という藤原一凪君(太田小学校3年)は「ILCが実験施設なのは分かっていたけど、電子と陽電子を衝突させて実験するのは知らなかった。ILCも海外の研究者の人たちも、早く来てほしい」と目を輝かせていた。