ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2014年05月24日

米「ILCになんらかの支援」 エネ省諮問委が報告書

岩手日報

【東京支社】米エネルギー省の高エネルギー物理諮問委員会は22日(現地時間)、本県が候補地になっている国際リニアコライダー(ILC)について 「物理的意義は非常に大きく、5年以内に(参加のあり方を)判断する中でどの予算シナリオでも何らかの支援をする」とする報告書を公表した。これまで米国 はILCに消極的だとされてきたが、関係者は今後の国際協力に向けて「大きなステップ」と歓迎している。

報告書は、今後20年先を見通した米国の素粒子物理学研究の戦略を示す。ILCについて、建設への参加は米国の物理分野予算などさまざまな要素次第とした上で、どんな予算状況でも5年以内の判断時期に向けて支援していくことを明記した。

予算は3段階のシナリオで想定。「予算が現在の枠組み以上に増えた場合」は日本誘致を前提に米国が世界で主導的な役割を果たすとし、「予算が現状のまま」や「少し増える場合」は技術開発などで役割を果たすとした。

今回の報告書に現在の枠組み以上に予算を獲得する新たなシナリオを盛り込んだことは、ILCに参加できる環境を整えていこうという狙いがあるとされる。

一方で、ILCについて「5年以内に判断時期を迎える」とも記したことは、日本の誘致判断に時間がかかれば米国として参加は難しくなるとの考えを示したものだ。