ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2013年12月02日

地元企業参入の道探る 宮城県、あす初のILC勉強会

河北新報

超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の建設候補地が岩手県南部と宮城県北部にまたがる北上山地に決まったことを受け、宮城県は3日、県内の ものづくり企業を対象に、ILCの仕組みや技術を学ぶ初の勉強会を開く。数年後に見込まれる政府の誘致判断をにらみ、地元の中小企業などが関連産業へ参入 する可能性を探るのが狙い。
勉強会には、県内企業を中心に約50社が参加する。高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)名誉教授 で東北大・岩手大客員教授の吉岡正和氏が講演する。国内の主な研究用加速器の製造に携わった経験を踏まえ、中小企業の参入事例などを紹介しながら関連産業 について語る。
ILCは、地下100メートルのトンネル内に全長31~50キロの直線形加速器を設置し、両端から発射した電子と陽電子のビームを正面衝突させ、宇宙の成り立ちなどを調べる。
加速器本体の製造には超電導やビーム制御など最先端の技術力や大量生産の能力が求められる。KEKは現在、国内大手メーカーと共同で開発を進めている。
地方の企業に参入の余地があると期待されるのは溶接や研磨、表面処理など、ものづくりの技術が必要な構成部品の製造だ。県震災復興政策課は「必要な技術を磨いておけば、中小にも参入の可能性が広がる」とみる。