「ILCを九州に」 推進会議 国会議員にアピール 福岡

2013年3月28日

産經新聞

宇宙誕生の謎を探る次世代研究拠点、国際リニアコライダー(ILC)を福岡、佐賀両県にまたがる脊振山地へ誘致しようと両県の経済界や大学、自治体など でつくる「ILCアジア-九州推進会議」のメンバーが27日、東京都内のホテルで九州・山口選出の国会議員50人に誘致への協力を要請した。

推進会議の代表を務める九州経済連合会の松尾新吾会長、小川洋福岡県知事、古川康佐賀県知事らが出席。松尾氏は「人類の発展に意義ある施設を九州に、との思いで会議を立ち上げた。九州には充実した都市機能など優位性があり、支援をいただきたい」と呼びかけた。

ILCの建設推進議員連盟の河村建夫会長(衆院議員)は「まず政府がILCの重要性に気付き、日本に誘致しなければ。議連としても熱意を共有し、(政府への働きかけを)頑張りたい」と述べた。

国内のILC建設候補地は脊振山地と北上山地(岩手県)の2カ所。研究者による候補地評価書を参考に、政府が7月にも国内候補地を選定し、正式に立候補表明する。

海外では米国やスイス、ロシアも誘致に名乗りを上げており、国際研究者グループの評価と、政府間交渉で最終建設地が決まる。

安倍晋三首相は同日、首相官邸でILC計画推進組織「リニアコライダー・コラボレーション」のリン・エバンス氏やノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊氏と面会した。首相は「これ(ILC)は人類の夢です。こうした研究が発展し、活躍されることを期待しています」と語った。