ILC誘致理解を 岩手・宮城両県、栗原で20日セミナー

2012年11月9日

河北新報

全長約30キロに及ぶ超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」を岩手県南部の北上山地に誘致しようと、岩手、宮城両県は20日、栗原市で「岩手・宮城県際ILC計画セミナー」を開く。ILC関連で両県が主催するセミナーは初めて。岩手県の大平尚・首席ILC推進監らがILCの役割や波及効果などについて講演する。

ILCは地下トンネルに設置する直線型加速器。電子と陽電子を衝突させ、噴出する未知の粒子を観測する。国際プロジェクトで世界に1カ所建設される予定。

建設から30年間の経済効果は約4兆3000億円、約25万人の雇用創出が見込まれる一方、世界中から集まる研究者やその家族ら約1万人の受け入れ体制整備が必要になる。北上山地に誘致する場合、都市インフラの整った仙台市を含む宮城県との連携が不可欠だ。

セミナーで講師を務める大平氏は「宮城県北部は研究者らの受け入れ先として、新たな住宅投資などの波及効果が予想される。ILCへの理解を深めてもらい、誘致の機運を盛り上げたい」と話している。

セミナーは20日午後1時半から栗原市のエポカ21で。定員約100人。参加希望者は15日までに申し込む。入場無料。連絡先は岩手県県南広域振興局経営企画部0197(22)2812。