「ILCは岩手に夢」 芝浦工大・村上学長が講演

2012年10月30日

岩手日報

盛岡市出身の村上雅人芝浦工大学長(工学博士)は29日、盛岡市のいわて県民情報交流センター(アイーナ)で、国際リニアコライダー(ILC)について講演。ILCの本県誘致が実現すれば「先端科学によって岩手に夢がもたらされ、将来の日本の発展につながっていく」と語り、その意義を強調した。

村上学長は、質量を与える素粒子「ヒッグス粒子」の研究に関し、欧州合同原子核研究所(CERN、スイス)の円形加速器(LHC)は「見つけるもの」、ILCは「徹底的に調べるもの」と、両者の構造を紹介しながら役割の違いを解説した。

ILCの適地については「しっかりした岩盤でなければならず、北上山地(高地)ぐらいしかないと私は思う」と言及。「宇宙最大の謎を岩手でこれから解くとなればどれだけのインパクトになるか。ILCは日本に夢を与える大きな事業になる」と期待を示した。

村上 雅人氏(むらかみ・まさと)盛岡一高、東京大工学部卒。同大学院博士課程修了。新日本製鉄、超電導工学研究所などを経て03年芝浦工大教授。副学長から12年4月学長。専門は材料科学、超電導。盛岡市出身。57歳。

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