2010年5月13日

アジアを結びつける研究共同体(1)

 

 第2次世界大戦で途方もない破壊を経験した欧州は、以後ドイツが 戦争を起こせないように、戦争物資だった石炭と鉄鋼など、エネルギー・資源の共同管理することを目的に 、 1952年、フランス・ドイツなど6カ国によって発足された欧州石炭・鉄鋼共同体(ECSC)が 欧州統合の道を開き、欧州連合(EU)の出発点になった。

 欧州共同体の構成には科学者も寄与した。 ナチスドイツを避けて米国へ渡った欧州科学者が荒廃化した 欧州に戻り、優秀な科学者を1カ所に集めて共同研究をし、10年近い努力の末、54年に欧州12カ国が 参加する国際機構、欧州合同原子核研究機関(CERN)が創設された。

 84年にはEUが運営する研究開発事業としてEUフレームワークプログラム(FP)というものが設立された。 この事業は欧州各国が予算を集めて財源を確保し、さまざまな研究を支援するもので、 特に複合大型プロジェクト中心の‘協力’分野に全予算の60%以上を配分する。 ここに課題を申請するには、他国の共同研究者を探して国際的なコンソーシアムを構成しなければならないため、 お互い他国の科学者との間で国際協力が自然に形成される。 科学技術が発展するほど研究規模が大型化し、 国際共同研究の必要性は高まる。 インターネットと通信手段の発達もこれを促進する。


中央日報 2010年5月13日
"アジアを結びつける研究共同体(1)"