第1回 先端加速器科学技術推進シンポジウム in 東京

 

先端科学技術が迫る、宇宙と生命の起源。そして未来へ。
「われわれは何処から来たのか、われわれは何者か、われわれは何処にいくのか」とは、後期印象派を代表する画家ポール・ゴーギャンが1897年に描いた大作です。最新の科学によれば、38億年前に地球上に生命が誕生、46億年前に地球が誕生したことがわかっています。そしていよいよ最先端加速器科学技術が、137億年前の宇宙誕生の謎を解明しようとしています。シンポジウムでは、宇宙と生命誕生の謎に挑む最新の科学技術を紹介し、ゴーギャンの命題の一端が明らかにされました。

 

日時=2010年6月3日(木) 15:30?17:30(15:00開場)
会場=東京家政大学 板橋校舎「三木ホール」
入場=無料/定員250名

プログラム
1 開 会
2 主催者挨拶
3 講 演
  『誕生 宇宙と生命』 
    多摩六都科学館 館長 高柳雄一
  『星と生き物たちの宇宙』 
    宇宙航空研究開発機構 准教授 黒谷明美
  『無から生まれた宇宙』 
    東京大学 素粒子物理国際研究センター 准教授 山下 了
4 総括質疑
5 閉 会

 

  • 木元学長

    東京家政大学
  • 高柳館長

    多摩六都科学館
     
  • 黒谷准教授

    JAXA
  • 平林名誉教授

    JAXA
     
  • 山下准教授

    東京大学

     

平成22年度第一回目となる先端加速器科学技術推進シンポジウムは「誕生~宇宙と生命~」をテーマとして、東京家政大学板橋校舎三木ホールで開催しました。今回は、東京家政大学家政学部造形表現学科と環境教育学科の講義の一環として参加した女子大学生が参加者の約半数を占めており、会場はいつになく華やかな雰囲気。開会に先立ち、木元 幸一東京家政大学学長が挨拶され「我が校からも宇宙に飛び出す女性が誕生することを期待します」と述べました。

 

シンポジウムでは、多摩六都科学館館長 高柳雄一氏の基調講演に続き、宇宙航空研究開発機構(JAXA) 黒谷明美准教授が「星と生き物たちの宇宙」と題する講演を行いました。これは、黒谷氏が同じくJAXAの平林久教授との共著で出版した書籍と同じタイトル。「サプライズゲスト」として平林氏も登壇し、電波天文学と宇宙生物学の研究についてイラストも交えながら分かりやすく解説しました。

続いて、東京大学 素粒子物理国際研究センター 山下了准教授が「無から生まれた宇宙」の講演で、宇宙の誕生の謎やその解明に向けた加速器をつかった研究について解説しました。宇宙が真空から生まれたことや、宇宙ステーションには重力がある話など、これまで考えたこともなかったことや意外に思える事実の紹介に来場者は非常に驚いた様子で、後半に行われた4名の講演者と新関隆東京家政大学教授によるパネルディスカッションでは「宇宙ステーションは、無重力ではなかったのですか?本当に重力があるのですか?」という素直な質問も飛び出しました。 

 

昨年福岡県で行われたシンポジウムに引き続き、「宇宙の始まりに迫る究極のタイムマシン加速器」に因んで、時を駆ける少女をイメージしたキャラクター「ライナ」の2世も登場。東京家政大学生の長崎さんが自ら制作したコスチュームに身を包み、パネルディスカッションのマイク係りとして活躍しました。