2016年11月15日

IEEE NSS/MICカンファレンス企業展示

 

 2016年10月29日から11月5日まで,フランスのストラスブールでIEEE NSS/MICカンファレンスが開催されました。IEEEは電子工業関連の学会ですが,広い範囲に渡って活動しています。馴染み深かいところでは、WiFiの規格で目にするa, g,なども, IEEE802.11a,IEEE802.11gというIEEEの規格です。IEEE NSS/MIC は素粒子原子核・宇宙物理学と医療イメージングの合同コンファレンスです。(NSS=Nuclear Science Symposium, MIC=Medical Imaging Conference) 今回は、先端加速器科学推進協議会(AAA)の会員の7社2団体*の皆さんと,企業展示に参加しました。私は企業に所属していませんし,企業展示そのものが全く初めてだったのですが,どういう経緯か,訪問団の取りまとめ役を仰せつかることになりました。準備の段階からいくつか分からないことがあったり,実際の会場の様子が行って見ないと分からなかったりと,ぶっつけ本番の様子がありました。実際に来てみると,発注したいくつかの物品が届いていないなどいくつかトラブルはありましたが,なんとか準備を整えることができました。

 カンファレンスの初日の全体セッションでは,日本からリニアコライダー国際研究所建設推進議員連盟の伊藤議員,階議員,岩手県立大学の鈴木学長が国際にリニアコライダー(ILC)について大変力強いメッセージを発信しました。その後,場所を移して行われた,日欧の研修者と政府関係者の会合でもとても有意義な話し合いが行われたそうです。  企業展示の会場は,コンファレンスに出席者がコーヒーブレイクの時に通りかかるように工夫されていて,多くの方が展示ブースを回っています。私たちの展示にもたくさんの人が訪れてくれました。中でも,東北ILC推進協議会のブースは3日間で250名を超える方がアンケートを記入してくれました。会議全体の参加者が2,500人くらいとのことですから,1割超の方がアンケートに答えてくれたことになります。訪れてくれた方はもっと多いでしょう。

 カンファレンスには,素粒子原子核関係者だけで無く,医療分野の方も多く出席しています。ILCについて知らない方も多い一方,話をすると分かってもらえる方が多く,産学が連携して先端加速器の開発に関わっていることや,ILCの実現に向けて活動していることを,素粒子物理学の枠を超えた方々に知ってもらえる良い機会となりました。カンファレンスにはAAA会長の西岡喬氏(元三菱重工業(株)社長)も来られており,企業展示では各社のブースで記念写真を撮りました。良い記念になったと思います。


 企業展示の合間に,このカンファレンスの議長のマキシム・ティトフさん,マーク・ウインターさんと日本とヨーロッパの産学連携の強化について話をしました。来年ヨーロッパで開催されるリニアコライダー研究会( LCWS2017)で,日欧の企業セッションを行う相談をし,その具体化に向けて12月に盛岡で開催されるLCWS2016で引き続き相談することを約束しました。 盛岡のLCWS2016でも企業セッション,企業展示をおこないます。今回のストラスブールの経験をもとにより魅力的な企業展示を行いたいと思います。 ストラスブールは, 大聖堂を中心とした旧市街が世界遺産になっている,とても美しい街です。大聖堂を中心に多くの観光客で賑わっています。私も短い時間ですが街を歩くことができました。トラムを中心として市内交通も整っており、観光客にも優しい街です。まだ最終日を残していたのですが、11月2日の晩に,参加した企業のみなさんと夕食会を開きました。大聖堂のすぐ横の人気店で楽しいひとときを過ごしました。

 私自身は企業展示の経験は全くありませんでしたが,出席者の皆さんのおかげでなんとかうまくいったと思います。トラブル無しと言うわけにはいきませんでしたが,皆さんの臨機応変な対応で乗り越えることができました。帰国すると,盛岡の研究会まで後一月しかありません。今回ストラスブールで一緒に参加した方に盛岡でもお会いすることになります。それも楽しみです。


*企業展示出展企業・団体(50音順)
 樫山工業株式会社
 株式会社フジクラ
 京セラ株式会社
 先端加速器科学技術推進協議会
 大陽日酸株式会社
 東北ILC推進協議会
 三菱重工業株式会社
 三菱重工メカトロシステズ株式会社
 三菱電機株式会社

 


広島大学

高橋 徹

広報部会副部会長