ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2018年09月18日

次世代加速器 ILC早期建設は困難 学術会議の検討会

毎日新聞

研究者や地元経済界が岩手県と宮城県にまたがる北上山地に誘致している次世代加速器「国際リニアコライダー(ILC)」について、日本学術会議の検討会は18日、建設には多くの課題があるとの見解で一致した。推進側が目指すILCの早期建設は難しい情勢になった。

ILCは、質量の起源である素粒子「ヒッグス粒子」を調べて宇宙の謎に迫るとされるが、建設費は8000億円に上る。推進側は年内に結論を出すよう求めており、文部科学省が計画の妥当性を検討するよう日本学術会議に依頼していた。

委員からは「素粒子物理学の最重要課題といえるか」「建設費が巨額で他分野の支持や理解が得られていない」などと否定的な意見が相次いだ。推進側が強調する地元への経済波及効果についても「算定が荒っぽく、議論がゆがめられている」との批判が出た。また大がかりな土木工事や運転段階での安全性も「十分な説明がなされていない」との疑問が出た。