ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2018年03月21日

<ILC>研究者「日本が主導を」文科省「国際枠組みで」 議連総会で一時応酬

河北新報

岩手、宮城両県にまたがる北上山地が建設候補地の超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の実現を目指す超党派の国会議員連盟は20日、衆院議員会館で総会を開いた。研究者組織の国際将来加速器委員会(ICFA)が日本主導の計画推進を求める状況に文部科学省の担当者が異論を挟み、研究者が反論する場面があった。
議員約10人が参加。議連が1月に実施した欧州視察で、フランスとドイツの国会議員らに協力を求めたことが報告された。
同行した文科省の板倉康洋大臣官房審議官は、欧州合同原子核研究所(CERN)での会談内容を紹介。日本の主導的役割に期待感が示されたことに「(各国が)主体的に検討する国際的枠組みが必要だ」と異論を挟んだことを明らかにし「同意されなかったが、引き続き協議する」と述べた。
これに、視察した山下了東大特任教授が「次世代の研究をどこが担うかの問題。日本がリーダーシップを取るべきだ」と反論。板倉氏は「財政事情もあり、枠組みがないと国民理解を得られない」と言い返した。
最後は河村建夫議連会長が「文科省もILCの価値は理解している。政府側と交渉を重ねる」と収めた。
ICFAは昨年11月、ILC全長を31キロから20キロに短縮し、本体建設費を8300億円から5000億円にする計画案を決定。文科省有識者会議が妥当性を検討している。