ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2017年01月24日

ILC実現に期待 平泉で県政懇談会

岩手日日新聞

知事「今年は勝負の年」

県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会が17日、平泉町の平泉文化遺産センターで開かれ、政府が2017年度末にも北上山地(北上高地)への誘致の可否を判断する次世代の大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の実現について、県内のものづくり産業や観光物産関係者、未来を担う高校生らが達増拓也知事らと意見を交わした。

意見交換会には千田精密工業代表取締役の千田伏二夫氏、農事組合法人アグリ平泉代表理事の佐々木正氏、東日本機電開発代表取締役の水戸谷剛氏、水沢ツーリストサービス取締役専務の高橋幸博氏、県立一関一高2年の千葉朱璃さんと千葉壮太君が出席。県側からは達増知事、堀江淳県南広域振興局長、寺本樹生首席ILC推進監らが出席し、それぞれの活動や自己紹介に続き、ILC実現に向けた期待などを語り合った。

千田氏は「地元に居ながら国際的な仕事ができ、若い人にも夢を持たせることができる」と実現を期待。佐々木氏は食文化や観光、グリーンツーリズム、衣食住という切り口から来訪者や定住者と関わることで地域の農業振興を描いていることを明らかにした。

水戸谷氏は、ILC実現を岩手に環境変化をもたらす好機と捉え、幅広い産業がILCに関心を持つ取り組みの支援などを県に要望。高橋氏はILCが実現すれば「数多くある岩手の魅力の一つになる」とし、建設段階から見学できる仕組みづくりや、言葉の問題など受け入れ環境の整備を求めた。

朱璃さんは県民の理解促進を前提に、ILCの実現により岩手をPRでき、交流人口の拡大、新しい岩手の創造、雇用の拡大に加え、「学生が物理や科学に興味を持つきっかけになるのでは」と自らの考えを語り、壮太君は宇宙の始まりを解き明かす実験が行われるILCの実現により、基礎研究をないがしろにする傾向が払拭(ふっしょく)されることを願った。

達増知事は県の取り組みを交えながら出席者の意見や要望に答え、「地域で一歩先んじている人の話を聞き、勇気が湧き、希望が広がった。ILC建設決定の今年は勝負の年といわれている。県としてもいい結論をなるべく早く出してもらえるよう地域の皆さんと取り組んでいく」と述べた。