ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2016年06月08日

<ILC>東北準備室 14日設置

河北新報

超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致を目指す東北ILC推進協議会が、岩手県南と宮城県北にまたがる北上山地への施設立地を視野に受け入れ態勢の構築を図る「東北ILC準備室」を設置することが8日分かった。政府が誘致の可否を判断する2017年度末までに地域広域基本計画を策定し、住環境整備、産業支援などを進める。
仙台市で14日に開く協議会総会で決定する。室長はILC計画を先導する鈴木厚人岩手県立大学長、フェローは東大素粒子物理国際研究センターの山下了特任教授が就く見通し。岩手大、岩手県立大、東北大、岩手県、宮城県、仙台市、岩手県ILC推進協議会、東北経済連合会の計15人程度で構成し、事務局は協議会と同じ東経連に置く。
準備室は、先端科学技術の集積などを掲げて策定中のグランドデザイン(基本構想)案を基に、4分野ごとに部会を設ける。
「産業化」部会では機器のメンテナンス拠点や運搬ルートの設定、地域企業の参入促進を東経連が中心になって調整する。東経連は「広報」部会も担当する。
「地域受け入れ体制」部会は外国人研究者らの住宅、教育、医療など生活環境の整備を岩手、宮城両県などが検討する。「技術」部会は東北大などが施設の仕様、建設方法といった技術的な検討を行う。
ILCは宇宙誕生直後の状態を再現できる次世代加速器。研究者組織が北上山地を候補地に選び、文科省が誘致の可否を検討している。誘致決定の場合、完成は30年ごろの見通し。