ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2016年04月16日

国に実現働き掛け ILC誘致 県議連総会

岩手日日新聞

7道県議長会にも要請へ

次世代大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致に向けた県議会ILC建設実現議員連盟の総会は14日開かれ、国への要請活動などを盛り込んだ2016年度事業計画を決めた。県側から庁内に設置した実務者レベルのワーキンググループ(WG)の検討状況が報告され、16年度は課題と対応策を取りまとめる方針が示された。

事業計画では文部科学省やILC国際研究所建設推進議員連盟に対する要請活動を実施するほか、北海道・東北6県議会議長会による要請活動を働き掛けていく。ILC建設を目指す国際的な研究者推進組織「リニアコライダー・コラボレーション(LCC)」が12月に盛岡市で国際会議を予定していることから、議会としても何らかのかかわりを持っていく方針が示された。

WGの検討状況では▽産業振興▽まちづくり・インフラ▽子弟の教育▽医療-各分野に関する15年度の取り組み結果と16年度の方針が紹介された。産業振興では加速器関連産業の参入可能性調査を進めており、県内の企業数社で研究開発が行われているほか、農林水産業や観光業などでもILCを契機に想定される取り組みについて検討項目を整理しているとした。まちづくり・インフラでは広域的視点で検討を進める2県3市によるILCまちづくり検討会と連携して交通、住居などを協議。教育では岩手型のインターナショナルスクールの設置を検討しており、医療では引き続き医療通訳派遣システムを詰めている。

議員からはWGの設置から2年以上が経過したことで「論点整理にとどまっているのでは遅いのではないか」と指摘があり、佐々木淳科学ILC推進室長は「仮定の下で議論を詰めている段階で、これまでは課題を抽出し、今後どうあるべきかなどについて意見を出してきた。これを取りまとめて今年度はより具体的な対応策の議論を深めていく」と述べ、WGの再編も含めて検討していく考えを示した。

総会では高エネルギー加速器研究機構名誉教授の吉岡正和氏による「ILC計画の概要と東北の取り組み」と題した講演も行われた。