ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2016年02月12日

新幹線駅周辺に技術革新拠点構想(奥州市ILCまちづくりビジョン、年度内策定目指す)

胆江日日新聞

北上山地が有力候補地となっている素粒子研究施設・国際リニアコライダー(ILC)の誘致を意識した「ILCまちづくりビジョン」について、奥州市は年度内にも取りまとめたい考えだ。原案には「地域産業振興」「多文化共生推進と生活環境向上」「人材育成できる国際教育都市」の3点に対する行動指針を掲げており、東北新幹線水沢江刺駅周辺にイノベーション(技術革新)拠点を形成する構想なども描く。今後、内容の調整や修正を加えた上で、来月上旬にも市民意見を募るパブリックコメントの実施を予定している。
(児玉直人)

奥州市はILCを生かした長期的な将来像を示すため、同まちづくりビジョンの策定作業を昨年夏ごろからスタート。▽まちづくり・地域生活支援▽産業振興▽福祉医療・教育――の3分科会や市民意見を吸い上げる目的で開催したワークショップでの声を原案に反映させた。地域産業振興に関しては、ILC建設候補地最寄りの東北新幹線水沢江刺駅周辺にイノベーション(技術革新)拠点を形成する構想を盛り込む。
今月9日、同ビジョン策定委員会(会長・亀卦川富夫いわてILC加速器科学推進会議代表幹事)に原案が示され、意見を交わした。亀卦川会長によると、出席者からは「水沢江刺駅周辺へのイノベーション拠点構想は重要な視点。地元の歴史や文化など奥州市らしさを感じる要素があっても良いのでは」との意見があったという。
また、北上山地が候補地に選ばれた理由や、水沢緯度観測所時代から天文台が所在する地域特性と科学との歴史的な歩みも盛り込んではとの声も。今後、必要な修正を加えてパブリックコメントを行う。
ILC誘致を見据えた地域ビジョンの策定は東北広域レベルでも進行中で、東北経済連合会や東北大学が中心となり作業を進めている。