ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2015年12月19日

ニュートリノ研究でブレークスルー賞 鈴木学長が記念講演

岩手日日新聞

米フェイスブックなどIT企業の経営者が出資し顕著な科学研究に贈る2016年の「ブレークスルー賞」を受賞した県立大の鈴木厚人学長の受賞記念講演会は18日、滝沢市の同大で開かれた。素粒子「ニュートリノ」に質量があることを確認し、同賞に輝いた鈴木学長は、学生らを前にこれまでのニュートリノの研究成果を紹介した。

同大が受賞を記念し開催した講演会には、学生や一般の聴講者約200人が来場。

同賞には「ニュートリノ」に質量(重さ)があることを示す「ニュートリノ振動」の観測チームで、鈴木学長の研究チームのほか、ノーベル物理学賞に選ばれた梶田隆章東京大宇宙線研究所長らのチームなど日本から3チームが選ばれた。

ニュートリノについて「素粒子の中で最も反応が弱いので捕まえにくい。幽霊粒子などと呼ばれ、正体がつかめないことや実験をやっても否定的な結果ばかりでニュートリノの研究は進まなかったが、カミオカンデができてから一気に研究が進んだ」と解説。その上で、素粒子観測施設「カミオカンデ」や後継の「スーパーカミオカンデ」などの研究施設についても説明した。

またニュートリノと国際リニアコライダー(ILC)については「ニュートリノは突っ込んで行って道を探すゲリラ部隊なので外れも多い。リニアコライダーは、その道をきれいに舗装して智の地平に導く」と持論を展開した。

聴講したソフトウェア情報学科3年の阿部哲也さん(20)は「最先端の研究の話を聞くことができて、とてもいい機会になった」と話していた。