ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2015年10月07日

ILCで世界の最前線へ 水沢高SSH

鈴木県立大学長が講演

奥州市水沢区字龍ケ馬場の県立水沢高校(安藤泰彦校長、生徒722人)で6日、スーパーサイエンスハイスクール事業の講演会が開かれた。前高エネルギー加速器研究機構長の鈴木厚人県立大学長が講演し、北上山地(北上高地)が国内建設候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の素粒子研究や、研究によってもたらされる効果などを語った。

全校生徒と保護者らが聴講。鈴木学長は「ILCが解き明かす素粒子・宇宙の謎」と題して語った。ILCでの素粒子研究について「未知の素粒子の発見で、4次元以外の別の次元が分かるかもしれない」と宇宙の謎の解明や、日本が建設候補地に挙げられていることで「素粒子研究は日本が力を入れてきた分野。日本への建設は世界が容認している」と北上山地の優位性を強調した。

鈴木学長は誘致が実現した場合、「30年から100年の間は、日本が素粒子研究の世界の最前線になる」とし、ILCでの産業イノベーション(技術革新)について「実験などで熱が生じる。持続可能なエネルギーとして熱を利用する方法を生み出したい」と語った。

トンネルの再利用に触れ、「核廃棄物の保管場所への利用が懸念されているが、埋設場所は地下300メートル以下と定まっており、地下100メートルのILCトンネルは該当しない。万が一の大規模災害に備え、国の重要なデータのコピーを全て保管することを私案としたい」とも述べた。

生徒に対して「ILCは地方創生のチャンスと言われる。さまざまな産業が関わるため貢献できるところにぜひ参加してほしい」と呼び掛けた。