ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2015年05月30日

将来ILCに参加を 中学生対象にセミナー 県南局

岩手日日新聞

県南広域振興局主催のILCセミナー(出前授業)が29日、北上市和賀町長沼の和賀東中学校(及川俊文校長、生徒259人)で開かれた。生徒は、北 上山地(北上高地)が建設候補地となっている次世代の大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」について学び、ILC建設がもたらす地域の変化に期待 を膨らませた。

同セミナーは中学生にILCに関心を持ってもらい、進路について考えるきっかけにして もらおうと2014年度から開催。独自に取り組みを進めている奥州市を除く同振興局管内44校の中学2年生(一部全学年)が対象で15年度は和賀東中を皮 切りに12月の平泉中まで希望する計14校で実施される。

2年生や教職員ら約80人が聴講。県南局から事業委託を受けた奥州市のNPO法人イーハトーブ宇宙実践センターからサイエンススクールリーダーの高梨拓さんと小野寺喜美男さんの2人が訪れ、それぞれ1時限ずつ講師を務めた。

初めに高梨さんがILCの研究内容の概要や自然科学の基礎、ILCの研究の意義について講義。研究の意義を「宇宙の始まりを再現し、どのようにして宇宙が始まったのかを研究する事業がILCだ」と述べた。

小野寺さんは、ILCによる地域の変化やILCを迎える準備などについて説明。「世界中から研究者やその家族、見学者が訪れるので東北にいながら 世界を体験できるほか、経済・文化の成長や関連企業の進出、地元雇用の拡大など大きな経済効果をもたらし、地域活性化も期待できる」と紹介した。

ILCを迎える準備として、研究者らの住居や病院、学校、レジャーなどの施設のほか、英語をはじめとする多言語への対応などを上げ、「専門や生 活、言語などさまざまな分野での知識や技術が必要とされている。皆さんもしっかりと学び、それぞれの立場で将来、ILCに参加してほしい」と呼び掛けた。

生徒は「ILCが建設されれば、生活が便利になると思う」「ILCに参加できるように自分ももっと勉強したい」「ILCを迎えるために多くの準備が必要なことを知った」などと感想を述べ、ILC建設の波及効果に期待を寄せていた。