ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2015年04月22日

<ILC>施設建設費1兆912億円と試算

河北新報

超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」計画に関する文部科学省の有識者会議の第3回会合が21日、同省であり、総建設費が現時点で約1兆912億円になると報告された。研究者グループが算出していた加速器本体などの工事費に人件費を加えた。
研究者グループがまとめた技術設計報告書の試算を踏まえ、有識者会議の部会が見積もった。内訳は加速器本体工事8309億円、測定器766億円、人件費1837億円。建設地が未確定のため、用地取得費とアクセス道路やライフラインの整備費などは積算されなかった。
ILC施設の年間運転経費については光熱費約390億円、人件費約101億円の計約491億円になると報告された。
会議では、文科省の委託を受けた民間機関によるILC計画の経済波及効果についても説明があった。経済効果は建設から20年間で4兆4606億円、雇用創 出は25万5000人の見通し。ヒッグス粒子の存在を確認した欧州合同原子核研究所(CERN、スイス)の例を基に試算された。
有識者会議は日本学術会議から指摘されたILC計画の課題を調査、検討する目的で文科省が2014年5月に設置し、15年度末をめどに結果をまとめる。
ILCについては国内外の研究者組織が北上山地を候補地に選定している。