ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2014年09月07日

ILC候補地の環境知る 奥州、海外研究者らが会議

岩手日報

本県が誘致を目指す国際リニアコライダー(ILC)の測定器「ILD」研究チームによる国際会議は6日、奥州市内で、4日間の日程で始まった。欧州 を中心に13カ国から85人が参加。ILCの建設候補地に北上山地(北上高地)が決まったことを受け、周辺の生活環境などについて意見交換した。

初日は同市水沢区の市役所で、まちづくりについて意見を交わした。県内在住の外国人や市職員らが、建設候補地周辺の道路や市街地、学校や病院の分布などを説明した。

参加者からは生活面での利便性や治安の良さが評価された一方、「配偶者が働ける場所はあるのか」「子どもの教育のためにインターナショナルスクールが必要」などの課題が指摘された。

フランスの研究者ブードリー・ヴィンセントさんは「景観も良く、建設地として素晴らしい場所だと思う。長期滞在、短期滞在それぞれの研究者に対応したまちづくりも考えてほしい」と注文した。

ILDは、ILCの中心地点に設置される素粒子の測定器。誘致が実現すれば、今回訪れた研究チームが現地での主要な研究を担うことになるという。

今回の国際会議の行程をまとめている東北大大学院の山本均教授は「ILC計画が実現性を増し、研究者は生活環境など具体的な点に関心を高めている。国際会議は北上山地での建設計画に理解を広げてもらうチャンスになる」と意義を語る。

一行は、同市の国立天文台施設や市街地なども視察した。9日まで、測定器の最新研究の報告や設計についての協議などを行う。