ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2014年04月23日

誘致は東北の意志 ILC推進協

岩手日日新聞

国に早期表明要請へ

東北ILC推進協議会(代表・里見進東北大総長、高橋宏明東北経済連合会長)の2014年度総会は22日、仙台市内のホテルで開かれた。県南から宮城県 北の北上山地(北上高地)に国内建設候補地が一本化された次世代の大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致実現に向け、5月にも関係省庁に要 望を行うことなど今年度の事業計画を決定。早期の国内誘致表明を国に求めることなどを盛り込んだ決議も全会一致で承認した。

総会には106団体から約130人が出席。里見代表はあいさつで、国内候補地が一本化し、国も今年度5000万 円の調査費を計上したことに触れながら「誘致を東北全体の一致した強い意志としてアピールし、進めていくことが大事で、当協議会の活動がますます重要に なってくる。ILCを核として(東日本大震災からの)復興を加速し、新たな東北を切り開くという姿勢を内外にアピールしていきたい」と協力を呼び掛けた。

今年度の事業計画は、政府・関係省庁への要望活動や広報戦略の検討、加速器関連産業の育成・集積など。要望は5月下旬を予定し、決議に盛り込んだ▽誘致 に関する検討方針の明確化と国際調整などの速やかな推進▽国内誘致の早期表明と国際プロジェクト推進の国内体制の整備-を文部科学省など関係省庁に求め る。

広報戦略では、県や関係自治体などが個々に進めている情報発信について、海外も含めて効果的に進めるための手法を新たに分科会を設けて検討する。加速器 関連産業の育成・集積では、東北経済連合会ビジネスセンターの育成・集積の取り組みに協力。産学官の企業側のパイプ役として情報提供や加速器施設の視察会 開催などを計画している。

役員の選任では、本県関係で新たに谷村邦久県国際リニアコライダー推進協議会長が理事に、堺茂樹岩手大学長が監事にそれぞれ就任。里見、高橋両代表と達増拓也知事、村井嘉浩宮城県知事らが誘致実現に向け一致団結して取り組む決意を述べた。

特別講演では、東京大素粒子物理国際研究センターの山下了准教授が「ILC推進に関わる最新の状況と今後の取り組みについて」と題し、一般や次代を担う子供たちも巻き込んだ誘致機運の盛り上げを図る社会参加型プロジェクトの早期展開を呼び掛けた。