ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2013年12月26日

ILC、官民一体の活動加速 奥州で3市連絡会議

岩手日報

本県の北上山地(北上高地)が建設候補地の超大型加速器・国際リニアコライダー(ILC)計画で、建設の実現に向けた官民の取り組みが盛んになっ ている。25日は奥州市で「ILC推進3市連絡会議」が本格的な議論を開始し、盛岡商工会議所(谷村邦久会頭)は課題研究などを行う「ILC実現検討会 議」の設置を決めた。本県などの行政と民間が政策提言に知恵を絞り、政府に東北誘致を働き掛ける。

一関、奥州、気仙沼の3市による連絡会議は奥州市役所で開かれ、担当職員9人が出席。地元在住の外国人12人でつくる国際ILCサポート委員会のビル・ルイス委員長=同市水沢区=らが参加して意見交換した。

米国出身のルイス委員長は、外国人研究者を迎える地域課題として「駅の多言語表示や日本の生活習慣に関する情報発信が必要。大きいサ イズを扱う衣料店も欲しい」と指摘。10月に来県したILC計画を推進する国際研究者グループに対応した際、「英語で医療機関を受診できるか関心を持って いた」と紹介した。

3市は予定する誘致事業について情報交換。一関市は新幹線駅へのジオラマ設置、気仙沼市は講演会や国道の啓発看板設置、奥州市は来年度に中学校での出前授業に力を入れることなどを示した。

盛岡商工会議所の実現検討会議は北上山地が国内候補地に決定したことを受け、新たなステージでの取り組み推進を目的に設置が決まった。

メンバーは同会議所の役員ら14人で構成し、谷村会頭が議長を務める。オブザーバーの専門委員は県や盛岡市、本県の大学関係者ら専門家が担う。

検討項目は▽民間活力を利用したまちづくりの開発手法▽外国人が安心して暮らせる生活基盤整備▽意欲ある企業の参入に向けた仕組みづくり―など。民間の発想を生かし、具体的な検討を迅速に進める。