ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2013年12月31日

ILC同型の大ユニットが完成 15年度めどに茨城で試験

河北新報

高エネルギー加速器研究機構(KEK)が、東北の産学官が誘致を目指す超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」で使われるのと同じ超電導の大型 ユニット「クライオモジュール」を試作し、茨城県つくば市の研究施設の地下に設置した。建設計画が動きだすのをにらみ、実際に電子ビームを走らせ、性能試 験を実施する。

モジュールは直径1メートル、長さ12メートル。全長31~50キロの地下施設となるILCが建設されれば、31キロの場合で約1700台のモジュールがつながり、直線に並ぶことになる。
ILCの心臓部と言われるニオブ製の超電導加速空洞をマイナス271度に冷やすため、内部は断熱シールドで囲まれており、全体が巨大な魔法瓶のように見える。
9月下旬から組み立て始め、今月13日に完成した。これまでも長さが半分のモジュールは造ったが、ILCの設計と同サイズで造ったのは初めて。関連設備を整えた上で、2015年度までに性能試験に入る。
宇宙の始まりを再現し、謎に迫るILCは、国際協力で世界に1カ所建設する計画。科学者グループは8月、岩手県南部と宮城県北部にまたがる北上山地を国内候補地に決めた。
早野仁司KEK教授は「モジュールが研究に必要な性能を持っているかどうかを確認し、ILCの国内誘致が決まれば、すぐに対応できるようにしたい」と意気込む。