ILC PROJECT [ 国際リニアコライダー計画 ]

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2013年10月10日

「受賞は建設に向けた弾み」

読売新聞

宇宙誕生の謎に迫る巨大実験施設「国際リニアコライダー(ILC)」の講演会が9日、奥州市文化会館で開かれた。今年のノーベル物理学賞に決まった英エディンバラ大学名誉教授のピーター・ヒッグス博士らが存在を予想した「ヒッグス粒子」は「神の粒子」とも呼ばれ、ILCでの解明に期待がかかっている。主催者や講演した研究者からは「受賞は、建設に向けた弾みになる」と歓迎の声が上がった。

講演会は、ILCについて市民の理解を深めようと開かれた。主催した「いわてILC加速器科学推進会議」の亀卦川(きけがわ)富夫代表幹事はあいさつで、「今回の受賞に関する装置の開発で日本の技術が高く評価され、ILC誘致にも大きな弾みがついた」と喜んだ。

講演した岩手大・東北大客員教授の吉岡正和氏は、「ILCの目的の一つがヒッグス粒子のメカニズムの解明なので、(受賞は)非常に良いタイミング」と述べ、ヒッグス粒子の働きやILCの構造についてイラストを示しながら解説した。

増田寛也・前知事は、「ILC建設では、国際的な都市を短期間でつくることになる。研究者らを受け入れるため、地域の人材力を高めることが重要だ」と指摘した。