欧州直行便どう活用 福岡の経済代表団が進出企業関係者と論議

2013年4月10日

西日本新聞

福岡-アムステルダム便就航を機に欧州を訪れている福岡経済代表団(代表=末吉紀雄・福岡商工会議所会頭)は8日、欧州進出日本企業やKLMオランダ航空関係者と意見交換、九州初の欧州直行便をどう生かしていくか探った。

ホテルオークラアムステルダムの後藤浩之副支配人は「欧州から日本を訪れる観光・ビジネス客数は、日本から欧州を訪れる人のわずか4分の1。欧州からの九 州訪問客をいかに増やすかが鍵」と指摘。長期休暇が習慣化している個人客向け長期プランなど、観光ツアー商品の多様化を提案した。

西日本 鉄道の国際物流事業現地法人の須永晋弥マネジャーは「九州の工場で生産した電子機器などを、成田や関西空港経由でなく、福岡から直接輸送すればコスト削減 が図れる。世界最大の花市場オランダ向けの切り花や、欧州で人気の飼育用のコイなど、農水産物も可能性が広がる」と提言した。

末吉会頭は 9日、福岡空港ビルディングの麻生渡社長らとスイスのジュネーブへ飛び、国際的な素粒子実験の拠点「欧州合同原子核研究所」(CERN)を訪問。宇宙誕生 の謎を調べる実験施設「国際リニアコライダー」(ILC)の脊振山系(福岡、佐賀両県)への誘致に関し、欧州直行便就航による利便性向上を訴えた。