ILC誘致に雇用増を期待 岩手、宮城県が栗原でセミナー

2012年11月21日

河北新報

岩手、宮城両県は20日、栗原市のエポカ21で、東北の産学官が岩手県南部の北上山地への誘致を目指す超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」のセミナーを開いた。宮城県北の自治体や企業の関係者、市民ら約70人が誘致の意義や波及効果を学んだ。 講師を務めた岩手県の大平尚首席ILC推進監は、ILCが北上山地に建設された場合「岩手県南・宮城県北への関連産業誘致が見込まれる」と述べた。陸前高田市など沿岸部も通勤圏となり、雇用増に期待を示した。

東北経済連合会の有原常裕産業経済グループ部長は、産学官でつくる東北ILC推進協議会が7月に策定した「ILCを核とした東北の将来ビジョン」を説明。「岩手、宮城を中心に建設投資や産業集積の活性化が予想され、他県への波及効果も考えられる」と述べた。

参加した栗原市の主婦大関恵子さん(71)は「実現可能な夢だと感じた。将来、孫たちが地元に残ってILCで働くことになるかもしれない」と話した。