「ヒッグス粒子」来月発表へ 欧州の機関、新実験結果

2012年6月25日

日本経済新聞

欧州合同原子核研究機関(CERN)は7月4日、あらゆる物の重さの起源とされる「ヒッグス粒子」を探す最新の実験結果を発表する。昨年12月、その痕跡を示す確度の高いデータが見つかった。実験が順調に進めば今年中にヒッグス粒子が存在するのか判明する。

ヒッグス粒子は宇宙や物質の成り立ちを説明する素粒子物理学の基礎となる「標準理論」で、唯一見つかっていない素粒子。CERNの実験では大型の円形加速器で陽子同士をぶつけ、その際に生じる膨大な数の粒子からヒッグス粒子を探す。

東京大学などの研究者が参加する「アトラス」と、欧米を中心とする「CMS」の2グループが同時に実験を進めている。今年4月から6月18日まで実施した実験で、昨年集めたのとほぼ同じ量のデータを得た。

昨年はヒッグス粒子らしいものを見つけ、98.9%の確率で存在していると発表した。物理学では「発見」には99.9999%まで高める必要があり、これにどこまで近づくかが注目される。

発見できればノーベル賞級の成果となる。日本経済新聞サイトへ